より簡便なVCSEL性能測定法

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VCSELは優れたデバイスの一つです。

スマートフォン、プリンター、その他の各種デバイスに組み込まれ、多様なアプリケーションに使用されています。 しかし、ベストパフォーマンスの出力の測定は困難な場合があります。

VCSELの多くは低周波数パルスバーストを使用します。例えば、パルス幅が1 ms で周波数が10 Hz では、デューティサイクルは1%となります。このことは低周波数で平均出力は低く、パルス幅の機能として、高ピークパワーであることを意味しています。この組み合わせは、VCSELの平均出力測定時、いくつかの問題を引き起こす可能性があります。

  • ビート:サンプリングレート近傍の低周波における測定では、ビート(うなり)周波数が発生し、測定エラーにつながります。
  • 飽和:平均出力に適切な、高いゲインレベル(読み取り:低出力スケール)を使用する場合、非常に高いピーク出力によって、電子機器を 容易に飽和させます。
  • 低分解能:ゲインレベルを低くする(読み取り:高出力スケール)ことによって飽和を避ける場合、平均出力が低いために、分解能が非常に限定されます。

ソリューション

Ophirの計測器には、これらの課題を解決するのに最適な機能が装備されています。VCSELのような低周波、低デューティサイクルの場合、パワーメーター新機能の「低周波パワーモード」を用いて光源周波数を入力してください。

このことにより、(機能上の)変更が数点発生します。

  • 操作に伴いサンプリング時間が調整され、ビート現象を回避します。
  • 飽和回避のため、ゲインレベルが自動的に下がる。
  • 内部解像度が増し、通常の4桁(典型型の十分量を超過した)内部ソフトウェアに代わって7桁のものを使い(ピーク出力と比較して)、より低い平均出力に対応します。

詳しい情報は、こちらから[外部リンク]

常に低出力モードを使用する必要がありますか?

いいえ。出力レベルや内部のフィルタリングなどによっては、光源が低周波で低デューティサイクルであっても通常パワーモードで十分機能する場合があります。

以下に挙げる推奨手順を踏むことで、ユーザーにとってどれが最適な方法かを確認できます。

  1. 通常「パワー」モードを選択します。
  2. 「over」が表示されない最高感度のスケールを選択します。
  3. 出力測定器の動作が安定しているかノイズがするかを確認。信号音が大きすぎる場合は、低周波パワーモードに切り替えます。
  4. データが安定している場合は、出力スケールを1レベル上げます(例えば、3 μWから30 μWスケールに上げる)
  5. 測定済みの平均出力が表示される出力スケールと同じであることを確認します。同じでない場合は、出力スケールが必要以上に高感度となっている可能性があります。この場合、低周波パワーモードに切り替えます。

性能

次に挙げるOphirのパワーメーターおよびPCインターフェースには低周波パワーモードが含まれます。

  • StarBright
  • Centauri
  • Juno
  • EA-1

OphirのStarLab PCアプリケーションは、上述した全計測器及び装置の低周波パワーモードにも適用可能です。OEMセンサーには同様のソリューションを提供しているものもあります。種々のプラットフォームは2019年第二四半期に提供される予定です。

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