静かに!映画の音が聞こえません。

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あなたが、映画館の観客の1/3がおしゃべりをしている中で映画を見ているとしましょう。皆がもっと静かにしてくれたらと思いながら映画を見ていて楽しめるでしょうか?もちろん、答えはノーでしょう。明らかにうるさすぎます!実はこれと全く同じ状況が、3シグマではなくRMSのノイズを基に レーザ測定センサ を選ぶ際に起こっています。映画の話ではなかったのですかって?まあ、何と言ったらいいか。とにかく説明しましょう。

ノイズと言うのは本来ランダムな現象です。したがって、絶対的なノイズしきい値とうのは規定できません。しかし、ノイズはガウシアン分布に従うので、それにより各ノイズの値が生じる確率が得られます。我々が知ることができるのは、単に、平均ノイズ(μ) です。しかし、ガウシアン分布の拡がりが大きいと、その値は実際のビームとかけ離れたものになります。二乗平均値(RMS)は標準的な指標で、下図のように、ノイズが±σ内にある確率が68%であることを示します。このことは逆に、RMSでは32%のノイズはその範囲外にあるということです。

多くのレーザ計測機器会社はRMSを基に測定可能な最小出力を既定しています。出力がRMSノイズに等しい状況で何かしらの測定値は得られるので、信号が存在すると考えるでしょう。しかし、信号はノイズと同レベルであるので、実際の信号の強度を知ることはできません。

オフィール社では、お客様が製品の性能を正しく判断できるように十分な情報を提供するだけではなく、お客様から求めらているのが品質・性能面の最高基準であることを理解していますので、オフィール社のパワーセンサ / エネルギセンサは測定可能な最小出力をノイズレベルの20倍と規定しています。さらに、その値を決めるのに3σの値を用いていますので、この範囲以外に存在するノイズはわずかに0.2%です。したがって、測定可能最小出力に対するオフィール社の基準は他社に比べ60倍も厳しいものであることがわかります。

あなたは32%の観客がワイワイおしゃべりしている映画館に映画を見に行きますか?多分、行かないでしょう。では0.2%の場合はどうですか?完全ではありませんが、この程度のことはよくあることで、一人ぐらいがしゃべっている程度の状況です。もしも世界が完璧であるならば、将来、ノイズがなく精度100%の計測が行える時代が来るかもしれません。それまでは、オフィール社では十分信頼できる製品を提示し続けます。

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