ノイズが多い環境下での低出力レーザ測定：エレガントな解決策

問題点

ジェームスはラマン分光器で重要な実験を行っていますが、周囲のノイズ対策に手を焼いています。分光器による測定結果の評価を行うに当たっては、ますレーザが安定して正確でなければなりません。そこでジェームスは手軽なフォトダイオードパワーメータをセットアップしましたが、ノイズの影響を取り除けるかどうか不安です。室内の光が連続的に変化しているので、オフセットだけではパワーメータの調整が行えません。

これはよくあることですが、一般的にフォトダイオードセンサは、非常に高感度なのでよく起ります。小さな光源であってもやっかいなことになります。

解決策

それでは彼はどうすればいいのでしょう？

パワーの平均化を行うべきでしょうか？可能性はありますが、解決の保証はありません。特に、ノイズにスロードリフトがある場合には平均化は完璧なものではありません。

ここで、自動バックグラウンド除去機能の登場です。

バックグラウンド除去機能を持つオフィール社のフォトダイオードセンサは、1台で2台分の機能を持っています。1台のフォトダイオードセンサヘッドに2つのフォトダイオードセンサが組み込まれており、1つはレーザ（およびノイズ）を測り、もう1つは周囲のノイズだけを測ります。したがって、内蔵の回路によりノイズが差し引かれますので、表示されるのは測定したいレーザパワーそのものです。

つまり、下記の公式のような出力が得られます。

つまり、バックグラウンドのノイズが高周波ノイズでもバックグラウンドレベルにおけるノイズのスロードリフトであっても、レーザの実際のパワーを素早く簡単に知ることができます。これでジェームスの抱えていた問題も解決できました。もしもこのような問題を抱えている方がもしいらっしゃれば、(株)オフィールジャパンまでお問合せください。使い勝手を確認されたい場合、無償でレンタル品をお貸出しさせて頂いております。