パワーメータディスプレイでの波長設定

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オフィール社のレーザパワーセンサは1台で広範囲の波長帯域に対応しています。それゆえに、複数台のレーザを測定するのに1台のセンサで対応できます。センサの測定波長帯域が広く対応しているので、ディスプレイ側で波長設定が必要となります。センサによっては初期設定で6つ、予め波長が表示されます。お客様の中にはこれ以外の波長は測れないと思われている方もいらっしゃいますが、そうではなく、センサの測定波長範囲内であれば1nmステップで任意の波長に設定可能です。動画をご覧ください。

レーザパワーメータ レーザ波長設定

下のグラフはオフィール社のサーマルセンサの波長感度特性です。

各センサとも広範囲に及ぶレーザ波長に感度があります。

多くのレーザパワーセンサ /レーザエネルギセンサは、波長によって感度が異なります。センサの特性によっては、どの波長に対しても比較的フラットな感度特性のものもあります。

ディスプレイ波長設定を行わず、センサだけの感度特性の具体例を挙げます。出力パワー5Wで波長帯域530nm、1064nmの2つのレーザを両方1台のセンサで測りたいとします。例えばオフィール社のサーマルセンサ15(50)A-PF-DIF-18で計ると仮定して、1064nmで校正されているので波長1064nmが正しく5Wと表示されます。しかし他の波長では3.78Wしか検出されません。なぜなら特定のセンサでは1064nmに対して相対的に約76%@530nmの感度となるからです。


オフィール サーマルセンサの波長感度特性グラフ

このオフィール サーマルセンサの波長感度特性は、オフィール社のレーザパワーセンサ(サーマルセンサ)から直属のケーブル先端にあるSHコネクタ内部のロムに記憶されています。従ってディスプレイやPCインターフェースに接続してもコネクタ内部の校正情報が読み込まれます。
センサの精度内で測定するには、正しくディスプレイ側の波長設定を行ってください。波長設定でのご不明点はお問い合わせくださいますようお願いいたします。

 

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