「分かれ道に来たらとにかく進め。— “When you come to a fork in the road take it.” by Yogi Berra 」
2つの選択肢があって悩んでいる場合、残念ながら、アメリカメジャーリーグで活躍したヨギ・ベラの上記の語録は、ほとんどの人には役に立たないかもしれません。
仕事上の選択や決断において、昔からの判断基準があります。難しいが、素早くやるか、ゆっくり着実にやるかで にやるかです。ヨギとは別の引用ですが、アメリカのTV番組『アメージング・レース』(The Amazing Race) で司会を努めたPhil Keoghan氏は、ゲームレース中、次のようによく言っていました。「選択肢Xは非常に困難であるが、こつをつかめばスピードを上げて進むことができる。選択肢Yは別に難しいことはないが、ただ時間がかかる。」どちらが正しいかは人それぞれで異なるでしょう。しかし、実際は状況を踏まえて判断すべきなのです。
同じようなことが、レーザビーム品質M2の測定方法の選択にも当てはまります。
この場合の選択とは、M2の迅速な測定方法を選ぶか、時間はかかっても完全自動の測定方法を選ぶか、ということです。要点としては、装置の調整を時間をかけて行うか、あるいは、測定時間は長くなるが装置に全てやってもらうかのどちらがいいかということです。では、以下にそれぞれのM2測定方法の概要と比較を説明します。(M2の説明をご覧になりたい方は、こちらから。
この革新的なレーザビーム品質計測装置は測定時間の短縮だけではなく、低コストや省スペースです。ほとんどのM2測定装置には、センサを動かすためのオプティカルトレインが用いられています。M2の計算には、光路上の複数の場所での測定が必要なためです。Photon(オフィール社レーザ計測機器グループ)のレーザビームアナライザ モードスキャン1780は、ディテクタを動かすことなく、慎重に配置されたミラーによりビームの複数部分でのビーム計測が同時に行われます。したがって、格段に測定時間を短縮でき(測定時間は数秒)、測定のために広いスペースが必要となることもありません。さらに、このレーザビーム品質計測装置は軽量で、他の装置より低価格です。
トレードオフの関係として、他の装置に比べセットアップに少々手間がかかる一方で、最適なセットアップの状態 で計測できれば、高精度な測定結果を得る事ができます。
Spiricon(オフィール社レーザ計測機器グループ)のレーザビームアナライザM2-200Sは、光路上の異なった位置でビームが測定され、M2が計測されますので、測定結果を得るまでに数分間待たなければなりません。しかし、非常に精度の高い測定結果が得られます。またM2-200Sは完全な自動ビーム品質測定が可能なので、セットアップにさほど時間を取られる必要がありません。
冒頭で引用させてもらったTV番組の司会者のフレーズのように、簡易か迅速かの選択が必要となります。あなたのアプリケーションなら、どちらの計測器を選びますか?
多分、ヨギ・ベラは、どちらの道を選んでもどこかには着くのだから心配することはない、と言っているのでしょう。それぞれの選択肢にはメリット、デメリットがありますが、絶対に間違
った選択というものはないと思いますが、いかがでしょうか。
レーザ計測機器や技術的ご質問がございましたら、こちらまでお願いします。
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