レーザピークパワーの計算には、オフィール社のレーザ出力密度計算をご利用ください。
レーザのパルス波形をリアルタイム測定する際にご一読ください。
パルス光源を使用する場合、レーザ開発者や研究者はピークパワー(レーザの最も高い出力)を知りたい場合がよくあります。
しかし、ほとんどのレーザパワーメータは、パルスのトータルエネルギや平均パワーは測定できても、ピークパワーが測れません。オフィール社のレーザ計測機器のラインナップで、このようなパルスレーザのピークパワーを測定することができます。
オフィール社ではFPS-1高速フォトディテクタをご用意しています。FPS-1は、パルス波形計測用・高速フォトダイオードディテクタです。
FPS-1は簡単にオシロスコープに接続することができます。オシロスコープは絶対パワー出力のトレースを表示せず、相対パルスの動きやパルス形状を表示するので、FPS-1はピークパワーを見つけることはできません。しかし、簡単な計算で、そのトレースを使ってパルスのピークパワーを得ることができます。
オシロスコープトレースで得られたパルスレーザのピークパワーとパルスレーザのトータルエネルギを測定します。
1)パルスを表すために長方形を作成します。オシロスコープトレースの任意単位でピークパワーと高さを揃え、エリアもオシロスコープトレースのエリアと同じにします。
2) パルスのトータルエネルギがわかっているので、そのトータルエネルギを矩形パルスの継続時間で割れば、とオシロスコープトレースのピークパワーと任意の垂直軸が決定されます。
例えば、下のトレースの場合、測定されたトータルエネルギは10mJです。
a) このトレースでのピーク値は55(任意単位) 。
b) 読み値(任意単位)の合計= 合計268
c) 合計をステップサイズで掛け算してトレースに適切なエリアを見つける。268 * 0.1 ms = 26.8 ms
d)ピークパワー(任意単位)で掛け算された時の継続時間を見つける。
方程式は次の通りです。
(継続時間) = (トレースされたエリア) / (ピークパワー A.U.)
例えば、以下のようになります。
(継続時間) = (26.8 ms)/55 = 0.49 ms.
従って、トータルパルスエネルギが10mJ、ピークパワー10mJを0.49msで割ると、およそ20.5mWになります。
動画ではピークパワーの測定方法やピークパワーや平均パワーの違いについて説明しています。
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